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ScanSnap 自炊PDFおすすめ解像度・読み取りモードのスキャナ設定

ScanSnap iX500、S1500、S1300は、いくつかの読み取り解像度・スキャンモード設定があります。PCに詳しい人ではない限り、悩むポイントだと思います。

特に、PDFに自炊スキャンした後に、本の処分を考えている人には、重大な決断場面です(取り返しがききませんので)。

何も考えなければ、高画質モードで設定して、すべてスキャンしてしまえばよいですが、そうするとデータ量が大きくなり管理が大変です。逆に、圧縮率を高めるとデータ量は少なくなりますが、画質が落ちることになり悩む所です。

そこで、下記の検証結果を踏まえ、本の内容に応じてそれぞれの解像度・スキャンモードで取り込むことをお勧めします。

 

 


本の種類別、おすすめスキャナー読み取りモード・解像度・PDF設定

 

スキャン対象スキャナ画質モードカラー
モード
ファイル
サイズ
(圧縮率)
表紙カバー、カラー雑誌、写真集スーパーファイン
(300dpi)
カラー2~1
マンガ、イラストやモノクロ写真を
含む本
スーパーファイン
(300dpi)
モノクロ
文字全般の 小説・新書・単行本スーパーファイン
(600dpi)
色黒


*白黒モードは、ファイルサイズ(圧縮率)が固定のため設定項目はありません。

写真集の場合はきれいに取り込みたいと思いますので、カラーのファイルサイズ1で取り込みを行うことをお勧めします(ただ本当にきれいに取り込みたいのであれば、2~3万円台のフラットベッドスキャナーをお勧めします)。

画像データサイズは一般的に、カラー>グレー>白黒 の順になりす。ですので本に合わせて使い分け、データサイズを節約します。

スキャナーの解像度が300dpi以上になっている理由ですが、それは人間の目ではドットが区別つかないと言われるラインが300dpiということ。印刷物では、カラーは350dpi、白黒は600dpiが目安になっています。

また、スマートホンのように、将来タブレットPC、PCモニターは300dpi(ppi)程度になると考えられています。

但し、白黒モードに関しては600dpiで行います。理由は下記のリンク先の「スーパーファイン、白黒(300dpi/600dpi)読み込み時の比較」の項目をご覧ください。

ScanSnap 読み取りモードの圧縮比較

 

自炊について全般的なことを知りたい方は、下記の目次から辿ってください。

ScanSnap・iPadではじめる本の電子化(自炊)マニュアル

 


白黒モードについて

文字中心の本は、白黒モードをお勧めしましたが、中には文字中心の本だが数ページ写真がある場合があります。この場合、白黒モードでは写真はうまく表現できないので、そのページのみグレーでスキャンし直す方法を思いつきますが、正直面倒です。

本当にその写真のページが必要なものかを考えて、そうでもなかったら諦めてそのままにしてしまう適当さが電子書籍を続けるコツです。

最悪、どうしても鮮明なページが欲しい場合は、新たに購入するか、すでに販売されていない場合はほぼすべての本がそろっている国会図書館*で、コピーしてもらう方法もありますので気楽に電子化していきましょう。

*一応すべての本がそろっているはずなんですが、最近はそうでもないようなので、OPACで貯蔵状況を確認されるといいと思います。

 


将来を見越した解像度でスキャンする

現在の一般的な各モニターのdpiは、PCで100dpi前後、タブレットPCで150dpi前後ですので、300dpiで取り込むのは、過剰に感じます。

しかし、来年発売される、タブレットPC・電子インク画面端末は、300dpiクラスが搭載される予定で、PCモニターもいずれ高解像度になる時がきます。今は多少過剰でも将来を見越して300dpiで、取り込みをしておいた方がいいと考えます。

ただ、現在のタブレットPCの性能では、300dpiクラスのPDFを扱う場合、相対的にデータサイズが大きく、負担になるため、動作にもたつきが生じます。その場合は、下記の方法などで工夫すると、ある程度快適に閲覧できます。

 

追記 2012/5/27

新しいiPad(2012年版)では、i文庫HDなどの画像処理が速いアプリを導入することで、カラー300dpiの重いデータでも素早く表示されます。合わせてご参考ください。

ipohone/ipad/ipod touch向け、PDFビューアーbookman Lite

新しいiPad3+i文庫HDアプリで自炊PDFレビュー

Acrobatの「ファイルサイズの縮小・ClearScan」を試す

タブレットPCのCPUに関しても、毎年に倍以上の性能を持ったものが次々出てきますので、動作が遅い問題は現時点だけと思ったほうが良いです。

 

追記 2012年11月
新iPad(第4世代/2012年11月版)が発売されました。前世代に比べ処理速度が約2倍になったということで、データー量の大きい自炊したPDFでも、ある程度快適に使えるようになったと思います(youtubeに掲載した動画は第3世代ですので、それよりも速く動く思います)。

また、10インチで2,560 x 1,600(300 ppi)とiPadよりも高精密液晶で価格の安いNexus 10(16Gモデル/2012月11日現在で36,800円)も発売され、自炊したデータを快適に読める機種が徐々に増えてきました。

 

dpiについて詳しく知りたい方は、下記サイトをご参考ください。

スキャニングの基礎知識

 


保存するファイル形式について

保存形式には、「PDFとJPEG」の2種類あります。電子書籍にする場合には、断然PDF形式をお勧めします。

PDFにすると、「文字検索や文章のテキストコピー、マーカー、おしり登録、コメント記入」などの利便性があるためです。


自炊したPDFにAcrobatで、コメントを記入した例

Acrobatのノート注釈(メモ機能)で文字を書き込む

 

文字認識させて、本の内容を検索したりWordにコピーした例

本の内容検索と文章のコピー


参考記事

Acrobatのハイライト・注釈・しおり・リンクを活用する

 

漫画を電子化する場合、昔からjpgeでスキャンを行い、画像編集ソフトで、コントラストや色合いを調整して、zipで一つのファイルにパックするのが一般的でしたが、とりあえず手間をかけずに電子化したいという方は、PDFでもいいかなと思います(後からAcrobatでjpeg書き出しが出来ますので、jpeg+zipにし直すことも可能です)。

色合い調整については下記を参考ください。

PDFの色が薄い文字(本・書類をスキャンした)画像を濃くする


Acrobatのメニューバーから「ファイル→書き出し→画像→JPEG」で、書き出すことができます。

pdf_change02.jpg

 


各読み取り時の設定について

読み取りモードパネル

scansnap 読み取りモード お勧めカラー指定

画質の選択→スーパーファイン
上記の通り基本は300dpiでいいと思います(白黒モード指定時は自動で600dpiになります)。


カラーモードの選択→手動で指定する
白黒でよいと思う場面で、グレーで読み込みを行ったりしますので、手動で対応します。


読み取り面の選択→両面読み取り
表紙を一面のみ取りなど特別な理由がない限り、両面読み取りを指定します。


継続読み取りを有効にします→オン
書類をスキャンし終えても終了せず、続けてスキャン出来るように待機させる機能です。オフの状態では、セットした用紙を読み終えるとファイルを保存して終了になります。

 


オプションパネル
scansnap 読み取りモード お勧めカラー指定 オプションなし


白黒読み取りの濃度→必要に応じて
読み取りの濃度(コントラスト)を指定します。試しでスキャンを行い、文字が細いと感じた時に濃度を上げることによって、太い文字で読み取ることが出来ます。残念ながら、この指定は白黒モードのみです。


文字をくっきりします→必要に応じて
スキャンした画像が「色が薄い・暗い」と感じた場合に、指定することで画像の濃度(コントラスト)が上昇します。ただし、この指定を行ってもなお「色が薄い・暗い」と感じる場合があります。その場合は、PDFの色が薄い文字(本・書類をスキャンした)画像を濃くするをご参考ください。


白紙ページを自動的に削除します→オフ
白紙を削除してしまうと、見開きで表示した時や印刷した時(A4用紙に2ページ分割り当て印刷など)、ページがずれてしまい、原本と同じようになりませんので、基本はオフにしておきます。


文字列の傾きを自動的に補正します→必要に応じて
この斜め補正についても完璧ではなく、効果がある場合と、とんでもない補正をする場合があります。文章中心の本では効果が見られますが、グラフや絵を多用している本に関してはケースバイケースで対応します。

本全体を眺めて、斜めに印刷されているページが多い場合は、この傾き補正をオンにして数ページ試し、問題がなさそうなら残りのページを続けて読み込む方法が良いと思います。

先程も書いたように、まれに(デザイン的に文字に角度を付けた見出しなど)とんでもない補正を行うことがありますので、この場合はスキャン後、目視確認を行った方が良いと思います。素早く確認する方法は、スキャンした書籍PDFを目視で素早く確認するをご覧ください。

また、完璧主義な人には向かない? 自炊のメリット・デメリットでも触れましたが、この機能をオンにすることで、若干画像が荒れたり、ジャギー(ギザギザ)が現れる場合があります。使用する前にテストを行うことをお勧めします。


原稿の向きを自動的に補正します→オフ
先程の傾きは文字列に対してですが、こちらはページの向きが真っすぐか、横向きなのかを判断して「ページの向き」を補正してくれます。1ページ全体を使用した横方向のグラフがページなどに有効です。ただし、こちらも機能も完璧ではないので、オフで使用し、必要に応じてScanSnap Organizerで、該当ページを複数選択して一括でページ向きを変更した方が無難だと思います。


原稿を上向きにしてセットします→オフ
読み込む向きの指定です。通常は原稿の頭を本体に入れてセットしますが、逆にしてセットしたい場合にオンにします。あまり使い道がない機能です。

 

ファイル形式
scansnap 読み取りモード お勧め白黒 ファイル形式 指定


ファイル形式の選択→PDF
電子書籍の場合は文字認識やコメントなどを書き込める利便性がある為、特に理由がなければPDFを指定します。


検索可能なPDFにします→オン
この機能をオンにすることで、本の内容を検索できたり、文章をコピーしてWordなどに張り付けることが出来ます。いわゆるOCRという機能です。AcrobatにもOCR機能がありますが、こちらの方が文字認識の精度が高いといわれているので、こちらで処理を行った方がいいと思います。


原稿
scansnap 原稿設定

こちらは特に変更箇所はありません。

 

ファイルサイズ
scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト7

1~5(1が画像を綺麗に読み込む代わりにファイルサイズが大きく、5が画像が粗い代わりにファイルサイズが小さい)まで指定できます。通常は2を選択し、きれいに残したい場合は1を選択します。

 


各読み取りモードの設定を登録する

本をスキャンする毎に、読み取り設定を変更するのは面倒です。そこで、あらかじめ読み取り設定を登録しておくと、メニューから切り替えるだけで変更できるようになり便利になります。

scansnap 読み取り設定保存

「クイックメニューを使用する」のチェックを外すと、右側のボタンに複数の任意設定ができるようになります。

まず、設定を行います。次に読み取り設定から「新しい読み取りの設定」を選択すると、保存名を聞いてきますので、わかりやすく「カラーPDF(300dpi/圧縮2)」などと入力します。

Scanボタン設定画面(上記の画面)の他に、タスクトレイにあるScanSnap Managerのアイコンをクリックすると下記のように追加したメニューが現れるようになります。

ScanSnap Managerから白黒PDF(600dpi)を選びます

 

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ScanSnapManagerの自動起動を解除してWindowsを軽くする

ScanSnap iX500、S1500の付属ソフトをインストールすると、スタートアップフォルダー(Windowsが起動すると同時に起動させるソフトを登録する場所)にScanSnapManagerが登録されます。

頻繁にScanSnap を使う人であればそのままでいいのですが、たまにしか使わない人は、毎回ScanSnapManagerが起動時に呼び出されるので、Windows起動時に、少しだけ時間がかかります。

また、メモリも30MB程度消費したりタスクトレイにもScanSnapManagerのアイコンが表示され場所を取ったりなど、スペックが低いPCの人は少し負担になります。

ScanSnap Managerメモリ使用量


そこで、スタートアップフォルダーからScanSnapManagerを外して毎回起動しないようにし、ScanSnapを使用するときのみScanSnapManagerを呼び出して使うようにします。

下記はWindowsXPの場合です。バージョンによって文字の表示に違いがあるかもしれません。

タスクバーの「スタート→すべてのプログラム→スタートアップ」を選び、ScanSnapManagerの上で右クリックを押してメニューを出し「削除」を選択します。

ScanSnap Managerを削除する

これで、毎回起動しなくなりました。

ScanSnapを使用するときは、タスクバーの「スタート→すべてのプログラム→ScanSnapManager→ScanSnapManager」を選と読み取りができる状態になります。

ScanSnap Manager起動

 

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ScanSnap S1500 読み取りモードの圧縮比較

ScanSnap iX500、S1500の各読み込みモード(画像圧縮率)は、どのくらい違いができるのか比較してみました。

無圧縮画像は、canoscan LiDE40からFireworks CS4に直接読み込みました(大分前のスキャナなので画質悪いようです。あくまで参考程度で…)。

下記の比較画像は同じくFireworks CS4でJpeg 画質99で出力しています。

読み込み用紙として、下記のScanSnap付属用紙を使用しました。

 

ScanSnap付属用紙

圧縮の数字は、1が圧縮率が低く(=画質がいい)、5は圧縮率が高い(=画質が悪い)です。

 

スーパーファイン、カラー(300dpi)読み込み時の各圧縮比較

B5のカラー用紙の一部を拡大した画像です。

scansnap カラー300dpi比較画像

ファイルサイズは、上から 267KB/500KB/734KB/1,007KB/2,332KBです。

白地に黒文字の箇所は圧縮4ぐらいでも行けそうですが、赤の白抜き文字の箇所は圧縮2ぐらいでもにじみが見られます。ファイルサイズを考えると、圧縮2が無難のようです。

 

スーパーファイン、グレー(300dpi)読み込み時の各圧縮比較

B5のカラー用紙をグレーで読み込み一部を拡大した画像です。

scansnap カラー原稿をグレースケール300dpi比較画像

ファイルサイズは、上から 220KB/435KB/622KB/1,879K/1,879KBです。

カラーと同じように、白地に黒文字の箇所は圧縮4ぐらいでも行けそうですが、(原稿での)赤の白抜き文字の箇所は圧縮2ぐらいでもにじみが見られます。ファイルサイズを考えると、圧縮2が無難のようです。

 

スーパーファイン、グレー(300dpi)読み込み時の各圧縮比較

白黒用紙をグレーで読み込み一部を拡大した画像です。

scansnap グレースケール300dpi比較画像

ファイルサイズは、上から 239KB/392KB/492KB/609K/1,100KBです。

圧縮3でも行けそうですが、文字の鮮明さで見ると圧縮2が無難のようです。

 

スーパーファイン、白黒(300dpi/600dpi)読み込み時の比較

白黒用紙を白黒で読み込み、一部を拡大した画像です。

scansnap グレー、白黒300dpi、600dpi比較

画像は、参考としてグレー300dpi・圧縮1/白黒300dpi/白黒600dpiです。

ファイルサイズは、上から 1,100KB/66KB(PDF)/131KB(PDF)です。

白黒の場合、1ドットあたりの情報量が少ないため300dpiでも荒れた感じになりますので、600dpiでのスキャンが実用的です。jpgeのグレースケールに比べてファイルサイズが小さくすみます。

上のサンプルを見ると白黒の600dpiがグレーの300dpiより、かなり荒れて見えますが、実際表示する時は縮小されて表示されますので、荒れはそれ程、目立ちません。

scansnap グレーと白黒の読み込み比較

上が、グレー300dpiで、下が白黒600dpi(画像クリックで拡大します)。

 

各ファイルサイズ一覧

scansnap スキャンファイルサイズ

 

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ScanSnapOrganizerとAcrobatの編集機能比較

Scansnap iX500、S1500付属のScanSnapOrganizerとAcrobatには、共にPDFの編集機能がありますが、若干が違いあります。

そこで、それぞれの機能を比較し、違いをうまく使い分けることによって効率のいい編集作業出来るようになります。

ScanSnap S1300やキヤノンのドキュメントスキャナにはAcrobatが付いていない物もあります。

スキャンする用途を想定し、Acrobatが必要と考えた場合は、後から別購入するよりも、初めから付属品としてついてくるiX500、S1500の方が結果的に安くなる場合もあります。

 

ScanSnapOrganizerとAcrobatの編集機能比較
機能ScanSnapOrganizerAdobe Acrobat
ページの切り抜き○*
ページのコピー○*
ページの貼り付け
ページの挿入
ページの削除○*
ページの回転左右90、180度、任意の角度指定可左右90、180度*
トリミング1ページ毎に指定奇数・偶数別、複数ページ指定可
文章概要指定
書類の綴じ方向×右綴じ・左綴じ指定可
ページ番号開始位置指定×
透明テキスト(OCR)
画像の書き出し×
画像からのPDF作成×
パスワード指定


*1 Adobe Acrobat 9.4.5のバージョンでは、バグにより複数選択が出来ません。ドラッグによる複数指定は可能ですが、ページが離れた複数指定ができませんので、それ場合はScanSnap Organizerの方を使用するといいと思います。Adobe サポートページ ページパネルで複数ページの同時選択ができない(Acrobat 9.4.5)。現在販売されているScanSnap iX500に同梱されているAcrobatは最新版のAcrobat Xです。

一見同じように見えますが、編集対象となるページ指定の仕方に違いがあります。

まず、ScanSnapOrganizerにしかない機能として、ページ回転で任意の角度指定が出来ることです。

 

ScanSnap Organizerの編集モードで斜めを修正

0.1度単位で指定できるため、少しの傾きでも修正が可能です。但し白黒モードでスキャンしたデータの場合、回転後データがカラー扱いになるので注意が必要です。

ScanSnapOrganizerで白黒PDFを傾き補正するとフルカラーになる

 

Acrobat9の優れている点 

編集するページの複数指定
編集対象となるページを複数指定する場合、ScanSnapOrganizerでは「連続指定、複数の任意指定」、Acrobatでは「連続指定、連続指定内の奇数または偶数ページ」と違いがあります。

たとえば、本を裁断したPDFの余白をトリミングする時に、裁断側の余白が短くなるため、奇数と偶数ページで余白の長さに違いがでます。

裁断側の余白が短くなる

この場合に、全てのページを均一にトリミングしたい場合は、「奇数または偶数ページ」の指定が出来ると作業が楽なります。

PDFの余白を削除・切り取り・トリミングして調整

 

書類の綴じ方向
ScanSnapで、読み込みを行ったPDFはデフォルトでは左綴じになっています。そのため、右綴じの本では左右逆に表示されてしまいます。

Acrobat PDF見開き設定
ページの配置が左右逆になる為、本来ページ番号が外側なる所が内側に来ています。

Acrobatには、この見開きの設定方法があります。

PDFで見開き(左右逆)設定をする

 

ページ番号開始位置指定
本を電子化したPDFは、表紙からページ番号をカウントするため、本に書かれているページ番号とずれてしまいます。

PDFのページ番号がずれている
PDFのページ番号は表紙から数えるため17ページになっていますが、実際の本に記載されているページは14ページなっていてずれています。

このままでは、目次のページ番号を見てページ番号をそのまま入力しても本来へ飛びません。そこで、PDFのページ番号を本のページ番号に合せる設定があります。

PDFのページ番号開始位置を挿入・変更・編集・ずらす方法

 

画像の書き出し・画像からのPDF作成
使用する機会は少ないと思いますが、ScanSnapで読み込んだデータが薄かった場合に濃さを調整したり、手持ちの画像データをPDFに変換したりなど、少し凝った方法を行う場合に使う機能です。

PDFの色が薄い文字(本・書類をスキャンした)画像を濃くする

グレースケールでスキャンしたPDFを白黒変換する方法

 

このように、ただ書類を電子化するだけでしたら付属のソフトで充分ですが、便利な電子書籍としてPDFを仕上げたい場合、Acrobatを持っていた方が断然便利です。

単品で購入すると、3万円前後と高価ですので、電子化を考えている方はAcrobatが付属しているS1500を選んだ方がいいと思います。

 

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ScanSnapOrganizerで白黒PDFを傾き補正するとフルカラーになる

ScanSnap iX500、S1500に付属のScanSnapOrganizerの編集モードに“傾き補正”があります。この機能は、名前の通り傾いたページを修正するためにページの傾き具合を調整します。

フルカラーやグレースケールのPDFであれば問題はないのですが、白黒モードを傾き補正した場合、フルカラーに置き換えられ画素・DPIも置き換えられます。

フルカラーに書き換えられるのは、傾き補正モードで補正した場合のみで、回転モード(90度単位)で回転させた場合は白黒データのままとなります。

検証として、白黒モードでスキャンした1枚のPDF用意します(これを原本としてます)。このデータをコピーして、「90度回転」、「5度回転」と合計3つのPDFデータを用意します。

この時のファイルサイズは38kbです。

合計3つのPDFデータを用意

 

こちらが原本となる白黒モードPDFファイル

原本となる白黒モードPDFファイル

 

ScanSnapOrganizerの編集モード“回転”で90度に回転させたPDF

90度に回転させたPDF

 

ScanSnapOrganizerの編集モード“傾き補正”で5度回転させたPDF

“傾き補正”で5度回転させたPDF

 

上記で、各ファイルを回転させ保存します。すると、5度回転させたファイルだけ、ファイルサイズが102kbまで増加しています。

5度回転させたファイルだけ、ファイルサイズが102kbまで増加


保存データを確認するために、原本PDFと5度回転させたPDFからTiff形式の画像を吐き出します。


原本のPDFから取り出した画像データ。解像度600dpi、ビットの深さ1ビット。

解像度600dpi、ビットの深さ1ビット

 

5度回転させたPDFから取り出した画像データ。解像度200dpi、ビットの深さ24ビットに変化しています。

解像度200dpi、ビットの深さ24ビット


データサイズを重視して白黒モードでスキャンした場合、PDFデータの増加原因になりますので、その場合は回転を我慢するか、数ページなら多少我慢して傾き補正を使用するか検討する必要があると思います。

 

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ScanSnapOrganizer以外で制作したPDFを読み込む方法

ScanSnap iX500、S1500に付属のScanSnapOrganizerは、ScanSnapで制作した以外のPDFを読み込むことはできないようになっています。

ScanSnapOrganizerには、Acrobatに比べ様々な編集機能で利点があるため、Acrobatなどで制作したPDFファイルを読み込みたい時もあると思います。

そこで、下記の手順でPDFファイルを編集することで、他のソフトで作成したPDFファイルをScanSnapOrganizerでも読み込める方法を紹介します。

 

まず、確認としてScanSnap以外で制作したPDFをScanSnapOrganizerで読み込むと下記のようななエラーが出ます。

 

このPDFファイルは、ScanSnapで読み取りしたPDFではありません。表示モードで開きます。

 


“このPDFファイルは、ScanSnapで読み取りしたPDFではありません。表示モードで開きます”と出で編集できません。

ScanSnapで読み取ったPDFファイルではないため、処理できません。 エラーの原因:ScanSnapで読み取ったPDFではありません。処理を継続しますか?

検索可能なPDFに変換(OCR)を行おうとすると“ScanSnapで読み取ったPDFファイルではないため、処理できません。 エラーの原因:ScanSnapで読み取ったPDFではありません。処理を継続しますか?”とメッセージが出て変換できません。

そこで、ScanSnapOrganizerで読み取れるようにPDFを変換します。

ScanSnapで1枚だけ読み込んだPDFファイルを用意します。スキャンする用紙サイズ、読み取りモードはなんでもOKです。このファイルはダミーファイルになります。

ScanSnapで作ったダミーPDFとScanSnap以外で作ったPDFをこのように用意します。

scansnap-organizer-pdf03.jpg



先程ScanSnapで作ったPDFをAcrobatで開きます。開くソフトは、Adobe ReaderではなくScanSnapに付属しているAcrobat9の方です。

scansnap-organizer-pdf04.jpg


ページの結合を行います。Acrobatのメニューバーから「文章→ページの挿入→ファイル」を選択。

scansnap-organizer-pdf05.jpg

 

ScanSnap以外で作ったPDFファイルを選択します。

scansnap-organizer-pdf06.jpg

 

ページの挿入で「場所」の項目を「後」、「ページ」の項目で「最後又はページ1/1」を指定します。

scansnap-organizer-pdf07.jpg

 

画像のようにPDFが結合されました。

scansnap-organizer-pdf08.jpg

 

Acrobatのメニューバーから「ファイル→名前を付けて保存」を選択しファイルを保存します(ここではファイル名を連結.pdfとします)。

scansnap-organizer-pdf09.jpg

 

ScanSnapOrganizerに戻り、先程保存した「連結.pdf」を開きます。

scansnap-organizer-pdf10.jpg

 

これで開けるようになりました。今の段階で、ダミーのPDFがあるので削除を行います。

scansnap-organizer-pdf11.jpg

 

ビューの先頭にあるページ上でマウスの右クリックをして「ページの削除」を選択して削除します。

scansnap-organizer-pdf12.jpg

 

削除されたのを確認後、保存します。

scansnap-organizer-pdf13.jpg

 

左上アイコンをクリック後「上書き保存」をクリック。

scansnap-organizer-pdf14.jpg

 

これで、ScanSnapOrganizerで開けるPDFファイルの変換作業が完了です。

scansnap-organizer-pdf15.jpg

 

先程はエラーが出て無理だったScanSnapOrganizerによる検索可能なPDFに変換(OCR)も出来るようになりました。

scansnap-organizer-pdf16.jpg

今後も同じように変換する場合を考え、先程ScanSnapで作ったダミーPDFは保存しておくといいと思います。

 

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ドキュメントスキャナ DR-C125とScanSnap S1500を比較

キヤノンが新しいドキュメントスキャナ DR-C125を発売しました。自炊・電子書籍に興味がある人やScanSnap S1500を持っている人はスペックが気になると思います。

そこで、簡単ですがDR-C125とScanSnap S1500のスペックを比較しました。

*新バージョンのScanSnap S1500Aが出ましたので、情報を書き換えました(2012/3/20)。

 DR-C125S1500
スキャンスピード カラー200dpi*50面/分40面/分
スキャンスピード カラー300dpi30面/分40面/分
スキャンスピード カラー600dpi6面/分10面/分
スキャンスピード 白黒600dpi26面/分40面/分
超音波重送検知有り有り
イメージセンサーCISCCD
原稿搭載枚数30枚50枚
ドライバーISIS/TWAINScanSnap
Manager
(オリジナル)
その他 Acrobat X Standard
日本語版付属
Amazonでの販売価格
2012/3/20日現在
33,500円38,290円


※ 各仕様書を見るとScansnap S1500は枚数、DR-C125は面数と枚数で記載されているので比較には面数で統一しました。またフルカラーとグレースケールではそれぞれ読み取りスピードに違いがありますので詳しくは各リンク先をご覧ください。

全般的にScanSnapの方が性能が良く、本の電子化・自炊でよく使われている新書・文庫向けの白黒600dpiモード、雑誌向けカラー300dpiモードでは、スキャンスピードが上回まっていますし、読み取りイメージセンサーもCCDと性能が良いです。

CCDとCISセンサーの違いについてはWikipediaのイメージスキャナを参照下さい。ただ、ここでの説明はフラットベッドスキャナになるので参考程度がいいと思います。

また、PDFの編集が色々できる、Acrobat Xが付属している点も電子書籍・自炊する人にはメリットが相当大きいです。Acrobatの編集機能については下記をご参考ください。

ScanSnap OrganizerとAcrobatの編集機能比較

ただ、本体設置スペースという点では、ラウンドスキャンタイプデザインのDR-C125の方が場所を取りません。

はじめにキヤノンが新しいドキュメントスキャナDR-C125を発売したと知った時、いよいよScanSnapのライバル登場かと思ったのですが、そうではなくて場所を取らずに手軽にスキャンできる新しい分野のタイプということのようです。

しいてライバル機種を上げれば、小型なタイプのScanSnap S1300辺りになるのでしょうか。

以上のことから、「本の電子化・自炊するならScanSnap S1500」、「ちょっとした雑誌・書類を頻繁にスキャンするなら場所を取らないDR-C125」を選択するといいかも知れません。


 

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ScanSnapで、本を電子化する24のテクニック

 
 

 

ScanSnapなどのスキャナーで、赤・青・緑の縦線・ラインが入る時の対処法

ScanSnap iX500、S1500、S1300、Canon DR-P215、DR-C125などのドキュメントスキャナータイプで、カラーモードスキャンした場合、「赤や青や緑」などのライン・縦筋が入る場合があります。

scansnap_s1500赤・青・緑の線・ラインが入る
(自炊した表紙に、線が入っては台無しです・・)

これは、ScanSnapの読み取りセンサー部分にゴミが付着することで、このようにラインが入った状態で読み取られてしまいます(センサーを良く見ると線が入った位置に小さいゴミがあると思います)。

scansnap_s1500_18.jpg

解決方法は簡単で、ScanSnap本体のカバーを開けて読み取りセンサーを掃除することで、ラインが入らなくなります。

 

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scansnap s1500でルーズリーフをスキャン

200枚ぐらいルーブリーフがたまっていたので、ScanSnap S1500で纏めてスキャンしました。

穴が開いているので、引っかかって駄目なのでは?と思ったのですが、200枚中2、3回引っかかっただけでスムーズにスキャンしてくれました。

scansnap ルーズリーフ

ScanSnapのカラーモードでスキャンするとこのような感じで読み取られます(見本として白紙を読み込み)。

ただルーズリーフを頻繁に使ったものだと、紙に癖や折れがついたりするので、引っかかり率は結構上がるかもしれません。ただまったく使えないということは無いです。

50枚以上ですと、フラットベッドスキャナーで一枚一枚スキャンするよりは、ScanSnapで紙詰まりのリスク(数枚程度なら紙が折れたりしわが出来ても構わないという)を取ったうえで、スキャンした方が全然楽ですね。

ScanSnap製造元の富士通では、リング穴を裁断してからスキャンするようにとサイトで、アナウンスしていますので、裁断しても不都合がなければそちらの方がいいかもしれないです。

自炊用の裁断機として有名な プラス 断裁機 PK-513Lがありますが、ルーズリース中心のスキャンであればより手軽なカールのDC-210Nが値段も安くていいかもしれません。

 

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ScanSnap S1500 ドライバレビュー

自炊の前に、ScanSnap S1500のドライバソフトについてレビューを書いてみます。

スキャンスナップは、通常のスキャナでは殆どで対応しているTWAINは対応しておらず
http://scansnap.fujitsu.com/jp/product/s1500/specification/
独自規格のもので使用することになります。

 

scansnap s1500の画質の選択

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト1
自動、ノーマル(グレー150dpi/白黒300dpi)、ファイン(グレー200dpi/白黒400dpi)、スーパーファイン(カラー、グレー300dpi/白黒600dpi)、エクセレント(カラー、グレー150dpi/白黒1200dpi)からのみ選べる。



scansnap s1500カラーモードの選択

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト2
自動(原稿ごとに自動識別)、カラー、グレー、白黒から選べる。



scansnap s1500読み取り面の選択

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト5

上記の通り、scansnap s1500はTWAINドライバに当たる部分の設定範囲が狭く通常のスキャナを使ったことのあるひとは不安に思うか知れません。特にコントラストの設定が無いのは*正直残念です。

もしコントラスト設定があれば高く設定することで、好みの濃さでくっきりとした文字でスキャンできるからです(本によって紙質も違うので、この辺の読み取りこさを自分で微調整が出来る)。

*読み取りモードタブのオプションで「文字をくっきりします」にチェックを入れると通常よりコントラストが上がります。また、白黒読み取り時のみ読み取り濃度の設定ができます。




scansnap s1500画像の圧縮率の設定。5段階から選択できる

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト7

下記はキヤノンのスキャナ CanonScanのTWAINドライバですが、細かく設定ができるようになってます。

 

例としてキヤノンスキャンのTWAINドライバ解像度設定画面

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト8

75dpi/100dpi/150dpi/200dpi/300dpi/400dpi/600dpi/1200dpiから選べる。

 

例としてキヤノンスキャンのTWAINドライバ色調整設定画面

scansnap(スキャンスナップ)、FI-S1500のドライバソフト3

コントラスト、ブライトネスの設定もできる。



ただ、結論から言うととりあえずscansnap s1500の設定できる範囲だけでも、差し支えなく綺麗に読み取りが出できます。実際、黄ばんでしまった本でも多少、端の方が薄いグレーになりますが許容範囲です。

あとdpiについてですが、出来ればカラー、グレースケールモードで400dpiも設定できるようにして欲しかったです。

将来PCモニターが4k2kになった時に300dpi(スキャンスピードの兼ね合いから殆どの人が選択するであろう解像度)では、ちょっと低い解像度に感じてします(600dpiでjpge読み込みし、画像編集ソフトで400dpiに落としてpdfという方法でも行けますが、この場合600dpiではスキャンスピードが遅いということと、一連の作業が手間なのであまり実用性が無いように感じます。

カラーが不要な文書中心の本の場合、白黒モードの400dpi選択もありますが、FDPで縮小表示で見たときに、文字がギザギサになり見にくい状態になるため、結局グレーモードでスキャンしています(グレーモードだとギザギサが目立ちません)

色々試した結果、自炊では、カラー書籍・雑誌以外は限り白黒モード(600dpi)にすることにしました。理由は下記の通りです。

・それぞれのデータサイズを比較すると、グレースケールに対し白黒モードでは1/3~1/4以下のデータ量に収まる。

・グリースケールでは文字が薄いが白黒モードでは文字がくっきりしている。ただしグレースケールは文字のギザツキが目立たないが白黒モードでは目立つ(本によっては目立たないものもある)。

・上記と重複するが、グレースケールだと印刷時やkindle(キンドル)で表示した時にも文字が薄くなる。

以上の理由から、文章中心は白黒モード(600dpi)、カラーはカラー(300dpi)でスキャンすることにしました。

1TバイトHDDのが気軽に買える時代にデータ量を気にすることはないのですが、kindle(キンドル)やipadの端末では2G~64Gと保存容量が限られているため、はやり少ない容量で済む白黒モードを選択しました。

また400dpi読み取りに対応のキヤノンのスキャナDR-2510Cを買うことも考えましたが、impressのレビュー(こちらでの比較はスキャンスナップは一世代前のS510)によるとスキャンスナップより画質が劣るようで、結局こちらを購入しました)。

自炊した本は、scansnap s1500付属のScanSnap Organizerでこんな感じで閲覧できます。

 

ScanSnap Organizer

 

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